22日は期末テスト1日目でしたが、5校時は避難訓練を実施しました。1学期には、ショート訓練による「安全確保行動」や地震発生時の避難を行いましたが、今回は、火災発生時における避難訓練となります。


 火災で最も恐ろしいものは、炎よりも煙です。火災が発生すると、時間経過とともに燃え広がり、煙が立ち上り、命の危険が迫ってきます。また、階段や通路に煙が充満すれば避難は困難となります。訓練当日は、避難する時のポイントを4つ伝えました。

1.姿勢を低くして、ハンカチやタオルなど(持っていない場合はマスク)で口や鼻を覆い、早く逃げること。
2.一度逃げ出したら、絶対に戻らないようにすること。
3.エレベーターがあっても絶対に乗らないこと。
4.できるだけ早く、建物の外や下の階に避難すること。

住宅の火災では、毎年約900名以上の人が尊い命を失っています。火災で命を失っている方の原因の上位は、
1.逃げ遅れてしまった。
2.火災の発見が遅れ、気づいたときは火や煙が回り、すでに逃げ道がなくなってしまった。
3.判断力にかけてしまったことや、体力がなく非難できなかった。
4.逃げようとすれば、逃げられることができたが、逃げる機会を失ってしまった。

となっています。火災が起きてしまった場合は、迅速で適切な避難が必要とされますが、火災による被害を最も減らすための有効な手立ては「予防」です。火災を起こさないようにするとともに、もし起こってしまった場合のために、避難経路を確認したり、避難方法を用意したりすることが必要となります。訓練の最後に、「大切な命を自分自身で守ることはもちろんですが、大切な命をみんなで守っていけるように備えていきましょう。」と伝えました。

 

 

 

 これから、空気が一層乾燥する季節を迎えます。今日の訓練から、自他の命の大切さを考えるきっかけとしてほしいです。