あいさつ

 この春で大和中学校2年目となりました、校長の金子 文春です。
 突然ですが、私は、保護者のみな様と同じ「中学生の親」です。次男は今年が受験の年となりました。ついこの間までランドセルを背負って小学校に通っていた 次男も、いよいよこの一年で義務教育が終わり、自分の進路や将来について考え、努力しなければならない時期となりました。 リビングで 次男と何気なく 交わされる 「今晩の夕食は?」「テレビは何を観る?」等の 会話も、「どうして戦争はやめられないの?」「なぜ第6波は収束しないの?」など、話題の質が変わってきたように感じています。多感な時期の子どもが率直に感じる素の「問い」。これら に親がどう返してやるか、一言の重みを身に染みて感じる今日この頃です。

 

 今回は、青・赤・緑、私が誇りに思う「3色の学年」について自慢したいと思います。

~青学年(1年生)について~
 「素晴らしい子どもたちが入学してきた!」と感じた瞬間がありました。それは「新入生の学級写真撮影」での一コマです。クラスごとの移動で、前列の足元にある鉢植え(撮影用にセットされて動かせない)が妨げになっていました。その場面での新入生の様子を見ていましたが、鉢植えをまたいだり粗末に扱ったりする者はゼロ!296名全員が鉢植えの横をすり足で移動するか、わざわざ遠回りをしてまたがないようにしていました。この場面はおそらくイレギュラーで、生徒への事前の指導はなかったと思います。つまり、新入生の「素」ご家庭や小学校でのこれまでの指導の賜物ではないでしょうか。草花や動植物を大切にする畏敬の念を自然に持ち合わせるように丁寧に 育てられてきた今年度の新入生。職員会議でこのことを話題にし、子どもたちの良さを更に伸ばしていくことを再認識しました。

~赤学年(2年生)について~
 今年から新しく赤学年に入ったある先生に「最近の仕事はどうですか?」と声を掛けたことがあります 。すると、その答えが「赤学年の先生方の思い入れが半端ないです !勉強になります!」でした。この言葉が赤学年のすべてを表しているのではないでしょうか。「生徒のためなら、時間も労も惜しまない。」 の真っ赤に輝く情熱の学年職員。このような学年職員の姿勢を、生徒たちもよく理解していると 感じます。それらは、授業でのやりとり、休み時間での廊下でのふれあい、廊下に飾られている掲示物、一つの行事に臨む本気さや一途さ等によく表れています。私はそんな赤学年の子どもたちと先生方の絆が大好き です。赤学年の子どもたちと先生方の絆は「校長としての誇り」です。「中学2年は中ダルミ」「中2病」などと世間ではよく言われますが、私はあまり心配していません。子どもたちは未熟です。未熟だからこそ問題やトラブルは起こります。それらが起こること自体は決して問題ではありません。大事なことはどう誠実に「愛」をもって対応するかなのです。

~緑学年(3年生)について~
 1月末のスキー林間では、大変ご心配をおかけしました。あの時期は「まん延防止等重点措置期間」が延長され、東京都の新規感染者数も1万5000人を超えていました。「本当にやるの?できるの?大丈夫?」、こんなことを毎日、毎日、頭の中で自問自答していました。それでも最終的に「やる!」と決断する決め手になったのは、生徒の「行きたい!」と学年職員の「連れて行ってやりたい!」の強い思いでした。「行く」と決まってからの緑学年は「この行事はただの行事とは違う、3日間『 安全・安心 』を保持し、誰一人健康を崩さずに学校まで帰ってくる」の覚悟で団結しました。「黙食、黙浴、黙脱衣、黙バス」「保健係の厳正な班員の健康観察」・・・、緑学年の行動力に、私は思わず感動しました!参加生徒265名のほぼ全員が、3日間なんとか無事に楽しい思い出を残し、帰って来られたあのスキー林間。私は「大和中の奇跡」だと思っています。

(令和4年4月28日和光市立大和中学校長 金子 文春)